
ども。まつ君です。
今日はお節介なことをしたいと思います。
ちょうどいまね。カフェにいるんです。
コメダコーヒーが個人的に好きなので、そこで作業をしている最中なんだけども、
ちょうどお隣さんに、保険の営業をしている女性と、営業をされている男性がいたんです。
その2人を見ていたら、「win-win」ってなんだろうなって改めて考えて。
その考察というか、思ったことというか、感じたことを残します。
win-winってなんだ
そもそも「win-win」を定義しないと先に進めません。
ということで、win-winの定義を考えたいのですが、Google先輩に聞いてみたらこんな答えが返ってきました。
経営学用語の一つ。 取引が行われる際に交渉をしている双方が利益を得られるようになるという形態。
(Wikipedia)
経営用語だったんですねw
シラナカッタ。
そんな人が考察とか出来んのかよ!と自分にツッコミを入れながら、理解を深めていきます。
「取引が行われる際に」
まあ、ここはいいでしょう。何もいうところがない。
「交渉をしている双方が利益を得られる」
ここね。きになるね。
「双方が利益を得られる」ってなんだろうか。
利益とかくと、経営っぽい感じが強くでるから、もっと子供っぽい表現に変えたらどうだろう。
「お互いが、ハッピーになれる状態」
こんな感じだと、なんとなくみんなわかりやすいのではないだろうか。
ということで、win-winを「お互いがハッピーになれる状態」として先に考えを進めていきます。
お互いにハッピーってどういう状態だ
お互いがハッピーなことって、素敵じゃないですか。
例えばこんな例があったとしたら、win-winな関係だと思いますか?
あるAさん。
お店に行って、店員さんBさんに接客をしてもらうことに。もともと購入したかったちょっと黒いコートと、ちょっと安い灰色のコート。
Aさんがちょっと高いコートをいいなって思っていたけど高いから迷っていた。でも店員Bさんから接客を受けて、いい点を聞けて、安心してちょっと高い黒いコートを購入。
気分が良い買い物ができてよかった。
これはwin-winな関係ということで異論はない気がする。
Aさんは買いたいものが買えているし、Bさんも売りたいものが売れている。
これは普通にお互いにぱっぴー。
じゃあ、少しケースを変えて考えてみたい。
あるAさん。
お店に行って、店員さんBさんに接客をしてもらうことに。Aさんはもともと灰色のコートを買おうと思ってお店に行った。
接客してくれたBさんは、灰色のコートより少し高い黒いコートを売りたくて接客をした。Aさんは話をしている中で、だんだんともともと買おうと思っていた灰色のコートよりも接客してもらって教えてもらったちょっと高いコートの方が魅力的に感じるようになってきて、
結局黒いコートを購入した。接客もよかったし、欲しかったコートも買えたし、満足して家に帰った。
こうなるとどうですか。
Aさんは元々灰色のコートを買いたかったのに、黒いコートを売りたいBさんの接客トークで
AさんはBさんの進めた少し高い黒いコートを買うことになった。
でもAさんは、無理に選択してないし、押し売りされたとは思っていない。
たぶん、これもwin-winだと考える人は多いと思う。
じゃあ最後に1つの例を。
Aさん。
欲しいものがないけどなんとなくお店に行くことに。
接客についたのはBさん。Aさんは特に欲しいものはなかったけれど、
Bさんの接客はとても気持ちが良くて、色々試着をして行く中で
気がついたら、ちょっと高い黒いコートを購入していました。とはいえ、楽しく買い物ができたので満足して家に帰りました。
ここまでくるとどうなんだろね。
まだコートくらいだからwin-winの一部と思う人もいると思うし、
そろそろwin-winじゃない気がするという人も出てくると思う。
では、僕が実際に聞いた話をしたい、どう感じるだろう。
僕が聞いていた話
綺麗な保険の営業さんと、いいやつ!って感じの男の人。
おそらく保険の営業をしているのだろう。
雑談をしながら、保険の説明をしている。紙の資料や、画面を見せながら、説明をしつつ、
相手の人から話を聞き出して、徹底的に承認をして、男性の満足感を上げていくトーク。男の人は、今まで彼女がいたことになさそうな人で、
綺麗な女性と話せて嬉しくなってしまっている。
それだけでも判断能力が鈍っているのに、保険の情報に関して自分に必要な保険も自分自身で把握しているわけでもなく、ウンウンしながら話を聞いていた。あれよあれよと話しているうちに、署名して、ハンコを捺印して契約。
男の人は満足気に、また、女性もニコニコしながら帰って行きました。
パターンとしては、最後の例に似ているんじゃないかなとは思う。
特に欲しいものがあったわけじゃないんだけど、勧められて購入したパターン。
なんかさ、僕自身が営業畑の人間じゃないから、甘いことを言っているのかもしれないけど。
なんか納得できないなって思って。
経緯がわからないから、
本当は保険を本当に必要としていて、お話を聞きに言ったらたまたま綺麗な女性が担当についただけ
というパターンもある。
いや、そもそもこんなことを考えていることすら、お節介なところではある。
ここは認める。ごめんなさい。
でも、世の中で言われている「win-win」ってなんだんだろうか。
お互いに利益が得られているならば良いのだろうか。
単に得られるのは利益でいいのだろか。
利益ってなんだんだろうか。
満足感、お金、そういうところで良いのだろうか。
どうなんだろう。
お仕事をするってそういうことなのかもしれない
「お金をもらうこと=悪」
と考える人って意外と多いと思うんですよね。
学生とかだと特にそうなのではないだろうか。学生の時は、そんな風に考えていたことある。
「詐欺と営業の違い」
これを明確に説明できる人って、どれくらいいるのだろうか。
詐欺は悪いこと、営業は良いこと。
詐欺は、人を騙すこと、営業は騙してない。
・・・本当にそうだろうか。
会社はそもそもなんのために作られたのだろう。
これは学校で習ったことだと思うんだけど、「利潤の追求のため」に会社って存在しているんだよね。
いくら素敵なことをしても、その活動を続けて行くためには、「お金」が必要だし、
そのお金を稼ぐことは会社として必要なことなわけ。
お金はどんな時に支払われるかというと、
何かの対価として支払われるわけなんだけど、
自分の提供しているサービスにお客さんが価値を感じてもらえたら、お金が支払われるという仕組み。
こう考えると、会社とお客さんを繋ぐもの
言い換えると、営業さんとお客さんを繋ぐもの
今回の例でいうと、綺麗なお姉さんといいやつな男の人を繋ぐものって、
「お金しかない」んだと思うし、
提供したサービスへの満足度と、それに対する顧客の感じた正当な価値(=値段)を支払うこと以外、
win-winな関係を考える上で存在しないのかもしれない。
これが社会であり、お仕事をするということなのかもしれない。
でも、なんか、寂しいじゃない。
なんか、もっと暖かいものでもいいと思うんです。win-winって。
なんとかならないかな。って。
僕が考えるwin-win
なんかね。
win-winに幸せの変数を入れたいんです。僕。
甘っちょろいってわかってます。
でも、なんか、「お金」の繋がりってちょっと悲しい気がしませんか。
そうやって、社会が回っているとしたって、もっと良いものだって、思いたくないですか。
僕は考えたいし、そうやって子供に教えたい。
だからwin-winをもっと本当の意味でハッピーな感じにしたいんです。
例えばね。
ディズニーランドが、たとえ、マーケティング的な観点で入場してきたお客さんができるだけお金を落とすような設計をしていたとしても、詐欺だとは思わないし、別に悪いことだと思わないじゃないですか。
(本当にそんなことをやっているかはわかりませんが、、)
僕が思うに。
win-winとは、
人と人を繋ぐ関係が「お金」から「信頼」になること。
とかはどうだろう。
サービスを提供してる人から見た時に、
「ものを売りたくて」「お金を稼ぎたい」のではなくて、
顧客に対して「企業の成し遂げたい未来を売る」状態。
そして、そこに共感して顧客がお金を払ってくれる状態。
「共感の深さ」がおおきん要素になってくると考えています。
これなら素敵な気がするんだな。
確かに介在しているのはお金かもしれないけど
そこに対する納得感が違う。
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世の中が、僕の考えた「win-win」な関係でいっぱいになることを願って。
コメダ珈琲を出ます。